昔、日本では、ホルスタインを六白牛(ろっぱくぎゅう)と言っていました。
六白牛と表現することは、6ケ所が必ず白いということです。
では、必ず白い6ケ所とはどこの部位でしょうか。
6ケ所とは、4肢の足元・尻尾の先・腹の下 です。(図1)
人によっては、腹の下 ではなく 鼻の周辺 と言う人もいますが、それは図2のように間違いです。鼻の周辺が黒いホルスタインはたくさんいます。
実は、豚にも六白豚がいるのです。
豚の六白豚は純粋のバークシャー種で、正式に 六白黒豚 と言います。
六白黒豚の6ケ所の白い部位は、4肢の足元・尻尾の先・鼻の周辺 です。(図3)
六白牛の 腹の下 を 鼻の周辺 だと言う人は、六白黒豚と混同しているのかも知れませんが、生半可な知識をひけらかすと、恥をかくだけです。
昔の酪農家は、実によくウシを観察していましたね。
皆さんも、酪農家の先人に負けないように、ウシを観察してください。
観察こそが、酪農経営の基本です。