ホルスタイン 体型審査 の エクセレント

酪農家ならだれでもが夢見る、体型得点の最高ランクであるエクセレント( excellent )について説明します。

体型得点で90点以上を獲得したウシにエクセレントの称号が与えられます。

ただし、体型がすばらしく体型得点で90点以上を獲得しても、すべてのウシがエクセレントの称号を得られるわけではありません。
エクセレントの称号を得るためには、体型得点90点以上に加えて、次の条件をクリアしていなければなりません。
① 能力検定を実施していること。
② 能力検定の305日乳量が9,000キロ以上であること。
③ 正常分娩で3産以上していること。
これらの条件はすべてが明文化されているわけではありませんが、暗黙の了解事項となっています。

エクセレントを獲得したウシの名号の最後に EX-3E などの記載があるものがありますが、これは、エクセレントに3回評価されたことを示しています。
エクセレントの評価は、毎年受けることはできません。エクセレントの評価は、6歳未満で1回、6~8歳級、9~11歳級、12~14歳級、15~17歳級の各年齢層で再評価されます。
年齢とともに体型が崩れやすくなるなかで、EX-3E は、どの年齢層かは別として、3回の評価でエクセレントを獲得しているすばらしいウシです。

カナダの レイニーリッジ トニー ビューティ ( RAINYRIDGE TONY BEAUTY )がEX-5E を獲得しましたが、多分、これがエクセレント獲得回数の最高だと思います(写真1)。
トニー ビューティー が 5E を獲得する過程で、トニー ビューティー と、私が精液の輸入代理店の担当をしていましたアルタ ジェネティクス社所有の アクメ スター リリー ( ACME STAR LILY )がショー リングで覇権を争っておりました(写真2)。アメリカ・ウィスコンシン州マディソン市で開催されるワールド デイリー エクスポ ( World Dairy Expo )で、1998年に アクメ スター リリー が、1999年に レイニーリッジ トニー ビューティー がグランド チャンピオンになりました。私は両年とも、チャンピオンに選出された瞬間に立ち会いましたが、いい時代に巡り合ったものです。

それでは、日本でのエクセレントの歴史を見てみましょう。

日本で初めてエクセレントを獲得したのは、1936年に、北海道の宇都宮勤牧場で生産された ピーマン セジス ヤング ルンド で、7歳4ヶ月で92点を得ています。

95点は、北海道帯広市の十勝ライブストック・マネージメント所有の輸入牛 ミス ハノーバーヒル アール ティー ロクシー が獲得したのが最初で、その後、現在(2018年1月)まで、国産牛を含めて全国で9頭が獲得しています(北海道5頭。都府県4頭。)。

日本のホルスタイン雌牛の最高得点は、現在(2018年1月)、96点で、2015年12月に北海道天塩郡豊富町の佐藤道寛牧場の レスポアール レーガンスター ハーゲン が獲得しました。

都府県の最高得点は95点で、現在(2018年1月)まで、4頭が獲得しています。

ちなみに、北米での最高得点は 97点です。