ホルスタイン(乳牛)の体型の覚え方

酪農家のお子さんは、幼少のころから牧場でウシに接しているうえ、何気なく親たちの会話を聞いているでしょうから、感覚的にホルスタインの体型の良し悪しを身につけています。

一方、親が酪農家でない方は、ウシと接する時期が一般的に遅くなるため、ホルスタインの体型を感覚的に身につけることは難しい面があります。

それではどうやって体型を覚えていくかです。
牛乳は、人間にとって非常に大切な食品であるため、乳牛の研究は世界的に進んでいます。

そこで、ホルスタインの体型部位の良し悪しを科学的に理詰めで覚えていくことを勧めます。

 

科学的・理詰めでホルスタインの体型の良し悪しを覚えてしまえば、ホルスタインが乳牛ではなく肉牛にならない限り見方は変わりません。
世界的にこれほど改良が進んだ乳牛としてのホルスタインが、肉牛になることは絶対にないでしょう。つまり、ホルスタインの体型の良し悪しを科学的・理詰めで一度覚えてしまえば、永久不変の知識となるのです。

ただし、科学的・理詰めでホルスタインの体型部位の良し悪しを勉強するときは、ホルスタインの全体像でなく、部位別の判断となります。そのため、勉強の初期は、覚えた部位の評価を各部位別に見ていきますので、ホルスタイン全体としての判断は遅くなります。
しかし、ホルスタインをたくさん見ることによって慣れてくれば、判断が早くなってきます。そうなれば、酪農家育ちの人々と対等な、いやそれ以上にウシを見る眼が身に付いてくるでしょう。

酪農初心者の方は、是非ともホルスタインの体型の良し悪しを、科学的・理詰めで覚えるようにしてください。そして、たくさんのホルスタインを見てください。
たくさんのホルスタインを見て、体型の良いウシが出品されるたくさんのショー(共進会)を見ることによって、体型の良いホルスタインの審美眼を養ってください。

結果として、あなたはすばらしいホルスタイン審査員の候補者となることでしょう。