牛乳と生乳

以前、私が神奈川県のある市のホルスタイン共進会を見学していましたら、幼稚園児の集団が来て、搾乳体験をしている現場を見ながら、「あ、たくさん牛乳がでている。」と叫びました。すると、そこにいた市の職員が「これは牛乳ではなく、生乳というんだよ。」と、教えていました。それを聞いた園児は変な顔をしていました。

私に言わせますと、「生乳」とは、乳の取引や加工で使う業界用語であって、酪農あるいは乳業関係者以外、知らない言葉だと思います。日本の人口で、酪農あるいは乳業関係者は何パーセント位いるのでしょうか。つまり、一般的には、「生乳」はほとんど知られていない言葉ではないでしょうか。
一般の人からみた場合、ウシがだす乳は牛乳が正しいと思うのです。ヒツジがだす乳は羊乳であり、ブタがだす乳は豚乳です。

多分、その職員は、畜産担当課に異動して初めて「生乳」の言葉を知ったため、知ったかぶりをして使ってみたかったのだと推察します。しかし、それが幼稚園児に教える言葉として正しいのでしょうか。
酪農家ならば「ハイピン」と聞けば、誰もが理解しますが、一般人にはまったくわからないでしょう。これと同じで、業界用語を振りかざすのは、馬鹿のやることだと思うのです。

皆さまは、どう思いますか。