ホルスタインの育種・管理・栄養

酪農経営の三本柱は、育種・管理・栄養です。

皆さまの酪農経営において、この三本柱がどのようなレベルにあるかは個々の酪農家によって違います。
ただし、どの酪農家においても、育種が一番高い技術レベルにあることは事実です。
そんな馬鹿なと言われるかも知れませんが、皆さま酪農家が協力している後代検定の結果として、市販されている精液のほとんどは、産乳能力がプラス、かつ極めて数値の高い能力タイプの種雄牛です。
しかし、時として産乳能力が極めて低い、あるいはマイナスの種雄牛が総合指数で上位にランクされ、販売されることがあるからです。この種雄牛は、体型の改良に高い能力を発揮するショー・タイプの種雄牛です。

ただし、どんなに優れた産乳能力を持った種雄牛を交配しても、生まれてきた子供が持っている能力は、あくまで潜在能力です。この持って生まれた潜在能力をいかに顕在能力(実能力)にするのが、管理と栄養です。

この管理と栄養の技術が、皆さまの酪農でどの位のレベルかが問われています。

水は低いところから流れ出る、と申します。酪農経営においては、流れ出ているものは水ではなく、実は、お金ではないでしょうか。

漫然と日々の飼養管理をするのではなく、問題意識をもって経営を見つめ、自分の技術の中で劣っている部分を見つけることです。自分に不足している技術がわかったときは、儲かっている酪農家・獣医師・飼料メーカーなどに遠慮なく相談して、少しずつ技術レベルを向上させ、流れ出ている金を徐々にせき止め、酪農を楽農にされることを、切に祈っています。