ホルスタイン共進会(BWショー)で気にかかること ④ 観客の少なさ

ホルスタイン共進会やブラック・アンド・ホワイト・ショーを観戦して気にかかることが4点あります。
一つは、出品者の服装です。
二つ目は、リード・パーソンの態度です。
三つ目は、場内整理係員の行動です。
四つ目は、観客の少なさです。

ここでは、観客の少なさについて考察してみましょう。

共進会(ショー)は、騒音と糞尿の関係からか、一般的に、市街地とは少し離れた場所で開催されます。
そのため、交通の便が悪いことからかも知れませんが、観戦しているのは、酪農家の家族か出品する酪農家を応援にきた仲間です。一般のお客さんはほとんど見当たりません。
加えて、最近、酪農家の廃業が多いため、益々観客の減少が目立ちます。

しかし、行政が主催するホルスタイン共進会では、畜産振興から、“畜産祭り”として、さまざまな催しを行うことがあります。
その時は、畜産祭りを盛り上げるために、卵とか牛乳が無料配布されることがあります。そうすると、交通の便が多少悪いとはいえ、配布時間の前から、無料配布場所に人が並びます。
しかし、配布時間がきて、卵や牛乳の無料配布を手に入れると、畜産祭りや共進会(ショー)などまったく気にかけずに、サッサと帰ってしまいます。
残念ながらこれが、日本の畜産の現状です。

どうやって、牛乳の消費者・お客様である一般客を共進会(ショー)に振り向かせ、観戦させるかです。

行政側も戦略がありません。
本当に畜産振興を願い、その気持ちがあるならば、卵や牛乳を配布する時間を、「何時から何時までの間で、配布時間と配布場所を共進会場の放送でご案内します。」、と案内すれば、配布時間と配布場所がわからないため、時間と場所が発表されるまでは、共進会(ショー)を見ていることと思いますが。

その他にも、行政と酪農家が知恵を絞れば、一般観客を共進会(ショー)呼び込むアイディアが出てくることと思います。話し合ってください。
知恵を絞りましょう。