ホルスタイン共進会(BWショー)でウシをリードする人の名称について(提案)

ショー(共進会)でウシを引く人を、一般的に、リ-ド・マンと呼んでいます。
マン(man)は“男”です。

しかし、最近のショー(共進会)を観戦していますと、若い女性がかなりウシをリードしています。観客としては、素晴らしいことだと感じます。
これは、各都道府県の農業高校に、体型のよい有望なホルスタインが繋養されるようになったことと、かなりの都道府県で、出品牛に高校生枠が設定されだしたことが要因であろうと考えられます。
高校生枠を設定して、若者に酪農への関心を持たせることは、素晴らしい発想だと思います。がんばれ高校生。

最近の高校生は、草食男子ではありませんが、女子のほうが積極的なのか、高校生枠で出品されたウシをリードするのは、どちらかと言えば女子のほうが多いように感じられます。

都道府県や同志会によっては、高校生以下のリード・マンの中でリード技術の優秀な人を、ジュニア・リード・マンとして表彰するところもあります。リード技術が素晴らしい女子も woman なのに、リード・マンとして表彰されます。
優秀なリード技術を持つ女性の中には、「私は女性、リード・マンと表彰されるなら拒否する。」というプライドの高い女性もいるはずです。

また、最近はセクシャルハラスメント(セクハラ)が問題になっていますので、女性をリード・マンと呼んだら訴えられるかも知れませんよ。

そこで、一つ提案したいのです。

man(男性) と woman(女性) をまとめて、 person(人) として、ウシをリードする人を リード・パーソン(lead parson) と呼んだらいかがでしょうか。

リード・パーソンの名称が定着すれば、もっともっと女性のリード・パーソンがショー(共進会)に出場し、ショーが盛り上がり、酪農家でない観客が増えるかも知れません。

是非一度、検討をお願いします。

参考までに、皆さんが知っている、アメリカの有名なニュース雑誌「TIME」は、毎年の年末に、その年に最も注目された人物を「Man of the Year」(時の人)として紹介していましたが、女性の社会進出が進んだためでしょうか、1999年から「Person of the Year」と変更して紹介しています。
有名雑誌も時代の流れに対応しています。酪農界も男性社会にこりかたまっていないで、柔軟に対応する時期ではないでしょうか。

(2017年5月13日 投稿)

最近では、野球・テニス・サッカーなどの試合で、ボールを拾ったり、新しいボールを球審や選手に渡したりするボール・ボーイやボール・ガールに代えてボール・パーソンが用いられるようになりました。

(2023年4月7日 追加投稿)

 

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