ショー会場への議会議員の来場

私は、仕事の関係から、長年にわたり日本各地のホルスタイン・ショー(ホルスタイン共進会とブラック・アンド・ホワイト・ショー)を見学してきました。

ショーを見学していて最近感じることは、ホルスタイン・ショーの会場への“議員”の来場がめっきりと減ったな、ということです。

以前は、市町村単位のショーでは、市町村議会の議員や県会議員が、県単位のショーでは、県会議員や国会議員が来賓(?)として来場して、それほど上手くない祝辞を述べ、祝辞のあと、会場を回って、名刺を配っていました。

しかし、最近では、議員の来場が減ったというより、ほとんどと言っていいくらい、ショー会場で議員の姿を見ることはありません。

その理由として、もちろん、コロナの影響が少しはあると思いますが、それだけではないと思うのです。なぜならば、コロナの前からその傾向があったからです。

議員がショー会場に来なくなった本当の理由は、ホルスタイン・ショーの会場が集票としての魅力がなくなってきたためだと思います。

つまり、酪農家の減少により、ホルスタイン・ショーへの出品者が減り、それに伴って観客が減ってきたため、ショー会場に顔を出しても選挙での票にそれほど結びつかない、と判断されているからではないでしょうか。

残念でなりません。

議員とは、選挙での票のためならば、極めてシビアなものですね。

議員の行動を反面教師とするならば、酪農家も経営に関してもっとシビアな感覚を持てば、今まで以上に儲かるのでないでしょうか。