ホルスタイン(乳牛)の資質について

乳牛の資質として、必要なものは何でしょうか。

私は、乳を生産する資質である『乳用性』が第一 であると思います。
さらに 第二 に、乳を生産しても一産で終わってしまっては困こりますので、長命連産のために『正確な骨格』 です。
乳用性があって、正確な骨格を持っている。これで十分なのですが、人間は欲が深いですから、もっと大きかったらもっと乳を出すだろうと考え、第三に『大きさ』 がでてきます。

しかし、現在のショーを見ていると、この逆の方向で審査がおこなわれているように思われます。
簡単に言えば、まず大きなウシが評価され、次いで骨格の正確なウシが評価され、最後に乳用性が評価されているように感じて仕方がありません。
単純に言えば、大きいウシが評価されるということです。

ショーの好きな酪農家は、ショーに勝ちたい一心から、この傾向で改良を進めているように感じます。

しかし、あれほどまでの大きさが、乳牛に求められるのでしょうか。例えば、ショーの上位に入賞したウシを全て購入したとしたら、繋ぎ牛舎では、牛床からはみだし、バーンクリーナーに後肢を入れて立つようになるでしょう。
また、未経産の部で、あのように大きなウシは、素晴らしいバランスを持った経産牛になるのでしょうか。

大きいウシは見栄えがいいことは確かです。しかし、見栄えだけよくて、乳を生産しないウシは乳牛として価値があるのでしょうか。特に、酪農家にとっては。

北米のショーで上位にランクされるウシは確かに大きいです。しかし、北米のウシは乳用性があって大きいのです。単に大きいのではないのです。
日本の酪農関係者は、よく北米にショーを見学にいきます。そして、ウシの大きさに圧倒されて帰ってきます。大きいウシはいいウシだと。それは間違いです。乳用性があって大きいウシはよいウシ なのです。間違わないでください。