ホルスタインの搾乳性に関係する『前乳頭の長さ』

“ 乳頭の長さ ”は、前乳頭の長いほうの乳頭を見ます。

乳頭は、前乳頭が後乳頭より長いのが一般的です。

乳頭の長さ ”は、乳頭の基部から先端までの長さを測定します。

乳頭の太さや形状は考慮しません。

乳頭が短いと、搾乳器を装着しづらいですし、搾乳器が空気を吸い込んでしまうことがあります。長いと、ウシが起立するときに乳頭を損傷する恐れがあります。

つまり、乳頭は長くとも、短くとも良くないのです。

乳頭の長さ ” は、5.5~6.0の長さが適度な長さです。

種雄牛案内に記載されている体型形質の標準化伝達能力(STA)の表を見るとき、人間の一般的な感覚でプラスがいいと思いますよね。しかし、乳頭の長さは長くても短くてもよくないのです。

標準化伝達能力では、乳頭が長いのがプラスで、短いのがマイナスで表示されていますが、ゼロがベストになります。間違えないでください。

標準化伝達能力で、プラスよりもゼロがいい部位は、『 乳頭の長さ 』の他にもあります。

それは、乳房の深さ・乳頭の配置・後肢側望・尻の角度 です。

『 乳房の深さ 』は、浅すぎると(プラス)乳房が小さくなりますし、深すぎると(マイナス)乳房が汚れたり、起立時に乳頭を損傷する恐れがでてきます。

『 乳頭の配置 』は、内付き(プラス)でも外付き(マイナス)でも、搾乳器の装着が面倒になります。

『 後肢側望 』は、曲飛(プラス)でも直飛(マイナス)でも、ホルスタインの運動機能によくありません。

『 尻の角度 』は、斜尻(プラス)は見た目によくありませんし、ハイピン(マイナス)は難産の傾向となります。