ホルスタインの運動機能に関係する『蹄の角度』

“蹄の角度”というと、一般的に、蹄の先(この部分を蹄尖[ていせん]といいます)の角度を見ることでしょう。この見方は、それほどの間違いはありませんが、あくまで簡易的な見方です。この見方ですと、蹄が伸びているときと、削蹄後では違った角度に見えてしまいます。
それほどの間違いはないので、この見方をしたい人は、ウシの後肢の外蹄で見ることを忘れないでください(下図の赤い角度)。

“蹄の角度の”正式な見方は、後肢の蹄の上の毛の生え際(下図の左図の楕円の部分)の線が向かう方向を見ます(下図の矢印)。
後肢の蹄の上の毛の生え際の線が、前肢の膝より下に向かう角度が適度な蹄の角度となります(下図の右図の黄矢印から青矢印)。
後肢の蹄の上の毛の生え際からの線は、蹄の角度が大きいときは前肢の膝より下に(下図の右図の青矢印)、蹄の角度が小さいときは前肢の膝よりも上に(下図の右図の赤矢印)至ります。

カナダのホルスタイン協会は、下図のような蹄の角度の写真を発表しています。

蹄の角度は、角度があるほうがプラスで、角度がないほうがマイナスで評価され、もちろん、プラスのほが良い状態となります。

“蹄の角度”は、ウシの運動機能に関係します。
運動機能に関係するため、ウシが自由に移動できるフリー・ストールやルーズ・バーンの飼養形態と、あまり移動しない繋ぎ牛舎の飼養形態では、適度な蹄の角度は違ってくるはずです。
近い将来、フリー・ストールやルーズ・バーンの“蹄の角度”と、繋ぎ牛舎の“蹄の角度”が分けて表示されるかも知れませんね。