ホルスタイン共進会(BWショー)の会場における雰囲気の変化について

私は、何十年もホルスタインのショー(共進会)にかかわってきましたが、以前のショーを思うと、それはお祭りでした。年に数回開催されるショーは、酪農家さん達の交流の場だったのです。県のショーでは、各地域単位でブルー・シートを広げ、酪農家の奥様方の手によってバーベキューが行われ、当然のように酒類もふるまわれ、まさに宴会でした。

ところが、2007年9月19日の改正道路交通法の施行によって、酒気帯び運転の罰則が「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」と厳罰化されたのに伴い、徐々に酒類のふるまいがあるお祭りの様相は変わってきました。

今でもショー会場に各地域単位でブルー・シートを広げていますが、関係者の皆さんが昼食を食べる程度です。時にはバーベキューをやっている地域もありますが、酪農家が自分たちで細々と肉を焼いている程度で酒類は一切でません。

会場によっては、火気厳禁として、バーベキューすらできない会場もでてきました。

もちろん酒類を飲んでいる人はいますが、一人でひっそりと飲んでいるのが普通で、以前のように大々的に宴会を行っているところは皆無です。

この変化によって、奥様方は楽になったでしょうが、酪農家仲間のコミュニケーションは減ってきたように感じられます。

逆に、ショーが交流の場から、勝負の場に変わってきたような気がしてなりません。

以前も、ショーで勝ちたいと思っている酪農家は多々いましたが、今のように、その気持ちを顔に態度にあらわす酪農家は少なかったようです。

ショーをどのようにとらえるかは、人それぞれですが、年に数回しか開催されないショーの場を、普段は忙しくてあまり接触のない酪農家同士の交流の場、情報交換の場として、自分のウシを自慢しながらも会話のある場所として大切にしてほしいと思います。