ホルスタインの分娩の難易に超関係する『座骨の幅』

座骨幅は、両座骨の中央の距離を測ります。

座骨幅は、分娩の難易に大きく影響します。

日本のホルスタインは座骨幅が狭いため、初産の分娩が怖いことから、黒毛和種を交配するF1に逃げる傾向があります。黒毛和種の交配比率は2022年の都府県の平均で55.6%という高い割合になっています。

ただし、最近の黒毛和種は、肉量をとるために以前よりも大型になっているので十分に気を付けてください。

座骨幅は、一般的に後乳房の幅とも比例しますので、座骨幅が広いことは、非常に重要なことです。

標準化伝達能力では、当然のことながら、座骨幅が広いほうがプラス、狭いのがマイナスで評価されます。

日本のホルスタインの改良で、最も遅れているのが『座骨の幅』だと思います。